修了者

高松赤十字病院 熊谷謹仁さん 第3期生
【術中麻酔管理領域パッケージ修了】

修了者
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【臨床で感じたアセスメントの重要性と今後の展望】
私は現在、手術室で勤務しています。手術室では、手術看護業務を行いながら週1回程度、医師と共に術中麻酔管理に携わっています。麻酔管理では、輸液量や人工呼吸器の調整、動脈ラインの挿入等、多くの特定行為を実施しますが、私が最も重視しているのは「アセスメント」です。全身麻酔下にある患者さんは、自分の状態を声や表情で表出する事が出来ません。そのため、患者さんの声にならないサインを汲み取り、アセスメントする能力が麻酔管理ではより一層求められます。適切なアセスメントは、安全な手術進行や患者さんの術後経過に直結します。そのため、私はアセスメント力こそが術中麻酔管理特定看護師の存在価値であると考えています。このアセスメント力に関しては、特定行為研修の病態生理学、薬理学、疾病・臨床病態概論によって培われた部分が大きく、研修内容の重要性を臨床で日々実感している所です。
今後においては、当院での「新しい看護の活躍の場を体現するロールモデルとなる事」を目標とし、患者さんへの質の高いケアの提供だけでなく、医師と看護師間の橋渡し、リクルート面での活性化等に尽力していきたいと考えています。また、特定行為実施に捉われる事なく、看護の視点で活躍する事を意識し続けられる特定看護師でありたいです。